『アタックナンバーハーフ』/番外(私物パソコン)

出演:チャイチャーン・ニムプーンサワット(ジュン)、サハーパー・ウィーラカーミン(モン)、ジッダーポーン・ポンディー(チャイ)、ジョージョー・マイオークティ(ノン:タイ&イタリアのハーフ)、ゴッゴーン・ベンジャーティブーン(ピア:唯一のゲイキャスト)、エーカチャイ・ブーラナパーニット(ウィット)、シリタナー・ホンソーポン(ビー監督:1982年まで活躍していた有名な女優。引退していたが、本作には出演したらしい)、プロマシット・シティッジャムロゥンクン(エイプリル)、シッティポン・シティッジャムロゥンクン(メイ)、アヌチャー・ジャッゲーオ(ジューン:タイで大手モデルエージェンシーを経営してる)


オカマのバレーボールチームが国体で優勝…というタイでの実話を元に作られた映画。


出演者がみんなかわいくて、みんな本物のオカマちゃんじゃないかと思ったくらい。中でもジュンがとってもかわいかった。ノンちゃんって、KABA.ちゃんと似てませんか?私はとても似てると思ったんだけど。そして彼の存在で、映画自体のポップ度がグンとアップ。カラフルな色彩と合わせて、思わずスペイン映画(例えばペドロ・アルモドバル監督)みたい、と思ってしまいました。ピアがゲイキャストというのもビックリ。”彼女”は本物の女優さんが演じてるのかと思ってました。


終盤のビー監督のセリフは圧巻でしたね。
サトリーレックのことを快く思わない、大会委員長との対決。
「委員長が事件にしたいだけでしょう。オカマだから。…

我々だけの問題じゃない。あなたは今まで女性の市長やパイロットを見るたびに苦々しく思ってたはずです。目障りだと。…


あなたが思い描くのは台所やベッドの上の女だけ。そうでない者や−
思い通りにならない人間は排除しようとする。


そんな頭の固いどなたかよりは−
うちの子達の方がずっと−
人間らしい」

「考え方も態度も人間として最低ですね。…常識はずれはあなたと我々とどちらか?」

そうだそうだ!日本だけじゃなく、タイもそうなのね!

凛々しいビー監督。いいぞいいぞ!


しかもこの映画の監督が男性であることも拍手である。


ついでにビー監督役の方、女優は引退していたそうであるが、私はなんかいい味出している感じがして、もっといろんな映画で観てみたいなあ、なんて思ってしまいました。



番外(私物パソコン)
「やっぱりな」といった感じである。
毎日新聞1面で、公務パソコン 防衛庁「私物」が半数 警察は4割 とのことである。


理由として「財政難」回答が目立つとのこと。


財政難のしわ寄せが”現場”に来る。本来、業務に必要なパソコンはその組織(一般企業なら、会社)が経費で準備すべきものである。それをしない、そういうところをケチるから、こういう事件につながってしまうわけである。


そういう私の勤務先も、私の出張先にはパソコンがない。
今度4月から新しく勤めるアルバイトの人も見学に来て驚いていた。
「この部署には会社からパソコンを支給してもらっていません。前任者の人は、自宅から余っていたパソコンを持ってきていました。その前の人は計算は手計算してましたが…」
という私の説明に彼女は絶句していた。

ちなみにそのやり取りは、その場にいた上司にも聞こえたはずであるが、彼は聞こえないフリをしていた。ちなみに彼は、会社から、”自分用の”業務パソコンを支給されている。

トホホな状況である。