連ドラ『神はサイコロを振らない』第1回「10年ぶりに生還した恋人や

連ドラ『神はサイコロを振らない』第1回「10年ぶりに生還した恋人や友人に…38歳・女捨ててんじゃねんよ」
(出演:小林聡美ともさかりえ山本太郎、武田真冶、升毅市川実和子遠山景織子矢沢心ベンガル尾美としのり大杉漣岸部一徳等)


小林聡美が出てるので見ることにしたドラマ。『すいか』良かったよねぇ。
『すいか』ではキョンキョン演じる”馬場ちゃん”が3億円持ってトンズラした後、彼女と親友だった主人公(小林聡美)に、上司が「馬場さんとお昼、一緒に食べてたよね?どんな話してたの?何でもいいから教えて…」みたいなことを言った後、散々会社や目の前の上司の悪口を言って「…みたいなくだらない話をしてました」っていうシーン、大好きでしたね。私もやってみたい!


このドラマで小林聡美演じる黛ヤス子の住んでる部屋の雰囲気といい、共演に市川実和子がいることといい、『すいか』を彷彿とさせますね。


ドラマ中盤、大杉漣が自説を力説するところ、妙にカッコ良かったですね。


後半、ヤス子が今までの10年間を振り返っての心の声「年金をもらうために、淡々とはたらいている…はずでしょう…?」…といいながら、結局自分のヒューマンな部分、個人として「何とかしたい」という感情に突き動かされていくところは、ありがちだけれどやっぱりかっこいい。こういう、個人の信条に生きる、かっこいい女をやらせれば小林聡美は一品だと思う。江角マキ子もかっこいいけど。前は山口智子もなんかいい感じだったけど、数ヶ月くらい?前にSMASAMに出てたとき、すっかり素人さんチックになっていてがっかりしました。


このヤス子のモノローグで出てきたけれども、会社だとか組織だとかはウソばっかり。”顧客主義”なんていっても所詮、うわべだけのスローガンであって、本当に顧客のために頑張っている人(=現場の人間:女性はなかなか管理職にしてもらえないことが多いので、ほとんどここ)が報われない(評価されない、給料も上がらない、権限を与えられない)会社、組織の何と多いことか。いや、所詮、男社会の作った組織、男社会を支えている組織、は、人間らしい感情を否定する偽物が大部分。組織の論理を最優先する諸悪の根源。少子化して当然。で、「労働力が不足する」?ふざけるな!散々女性をバカにしてきたクセに。ヤス子が亜紀に言っていたセリフ「18歳から28歳の10年と28歳から38歳からの10年は違うの」「身体にだけは気をつけなよ」はまさにその通り。男性は着々と階段を上らせてもらえるのに、女性は疎外される10年。そんな社会に子供なんて産んでやるか。散々ムリさせられて身体壊してもポイ捨てされるだけ。アホくさい。