『レディ・ジョーカー』
- 作者: 高村薫
- 出版社/メーカー: 毎日新聞社
- 発売日: 1997/12/01
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TSUTAYAでレンタルしたDVD『レディ・ジョーカー』を観た。
原作の方は数年前に読んだ。『グリコ・森永事件』を彷彿とさせる食品会社への脅迫と部落問題の絡みもあり、原作を読んだ当時はまさか映像化されるとは思っていなかった。
冒頭の物井清二が出てくるシーンは映画の為に新たに作られたような感じがした。原作では物井清二は”お話”として出てくるだけで、実際に登場はしていなかった気がする。どうしてこのシーンが作られたのか、当初よくわからなかったが、最後に「ああ、こうしたかったのね」と思った。
DVDの途中で、半田(吉川晃司)が「ケイサツ官って職業は合ってるんですよー。けど、ケイサツって組織がオレに合わないんですよ」と言うシーンがある。「職業は合ってるけど、組織(会社等)が合わない」って人はそこそこいると思う。なかなかいいセリフだなあと思った。
原作とDVDでは結末が著しく違っていた。私は原作の方が良かった、と思うが、スポンサーをつけて映像化するにはある程度”勧善懲悪”っぽくなるのは仕方がないのか?
超豪華キャスト(渡哲也、徳重聡、吉川晃司、国村隼、大杉漣、吹越満、加藤晴彦、大宝智子、清水紘冶、菅野美穂、辰巳琢朗、岸部一徳、長塚京三等)だったが、中でも岸部一徳の登場には『座頭市』に続いて「でたぁ、岸部一徳〜!」と盛り上がった。社長に散々横ヤリを入れて、最後には背任で告訴して後釜に座る。見事な悪役ぶり。それと、一時、2ドラに出まくってた大宝智子を久々に見れて、嬉しかった。また見たいなあ。菅野美穂が出てきたのにも驚いた。この人もいろんな映画によく出てるなあ、なんて感心した。この映画での役は別に菅野美穂じゃなくてもいい気もしたが、地味すぎず、派手すぎず、少しかわいく、時に毅然と、不思議に調和していたと思う。私が原作を読んでのキャストのイメージはもうちょっと年齢層が高くて、全体にもっとくたびれている感じで、映画ではみんな全体的にカッコ良すぎの気がしたが、まあそれはよくあることだろう。
原作で、社長が心情をポロリと合田と話すような場面は映画では省かれていた。あれだけのボリュームの原作を2時間の映画にするにはそれは仕方ないだろうな。
今日の花
職場:ヒマワリ(東北八重)、ガーベラ(ミニスカート)、グラジオラス(グリーンアイル)/サンダーソニア、リシアンサス(イエローなんとか)、スプレーマム(白)
自宅:リシアンサス(キングオブイエローピンクフラッシュ、エクローサブルー)