『スライディング・ドア』

数年前、1年で130本くらいの映画を観た年がある(劇場、レンタル合わせて)。私としては一番、映画を観た年。ついでに小説も大人になってからおそらく一番読んだ年。その年の私のベスト1の映画がこの『スライディング・ドア』(グウィネス・パルトロウ主演)。急いで地下鉄に乗ろうとした主人公(グウィネス・パルトロウ)が、その地下鉄に乗れた場合と乗れなかった場合の話が、進んでいく。片方の場合は主人公がバンドエードを貼っていてもう一方は貼ってない、片方の場合はカフェである人物と出会うがもう一方はその人はただ向こう側の席に座っている、など、脚本が非常に工夫されているなあ、と思ったのと、当時無職だった私は結末に非常に励まされたのとで、その年の私のベスト1になった。